UPSジャパンは4月12日、高いレベルの貨物追跡機能に加え、優先取り扱いとリカバリー機能を備えた、緊急貨物向けの新たな輸送サービス「UPSプレミア・ゴールド」を開始したと発表した。スピードと厳しい温度管理が必要な医療品などの配送向けに提供する。
「UPSプレミア・ゴールド」は、貨物ラベルに自社開発の最先端メッシュセンサーを使用。スピーディな輸送、貨物の優先取り扱い、ほぼリアルタイムでのモニタリングが可能で、UPSのネットワーク内であれば、誤差3メートル以内で貨物の位置情報の取得と確認ができる。特定の貨物要件に応じ、常温から冷凍まで温度を管理した配送に対応する。
イレギュラーの発生時には迅速に対応。対応が必要となった場合の具体的な指示は利用者で設定ができる。同日の再配達も可能。貨物は、貨物要件を熟知したスタッフが24時間365日体制で輸送状況をモニタリングすることで、貨物が輸送中も要件に適合した状態を保ち、損傷や紛失を防止するとともに再発送に伴うコストを低減するという。
サービスは、医療関連品の場合は、組織サンプル、生検サンプル、手術予定の決まっている埋め込み型医療機器、個人向けに調合された薬剤などの輸送が可能。2020年12月以降は、新型コロナワクチンの輸送で利用されている。UPSジャパンによると、世界110か国以上に10億回分以上のワクチンを配送し、定時配送率99.9%を実現したとしている。
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