オラクルは、同社が提供するサプライチェーン管理を支援するソリューション「Oracle Fusion Cloud SCM」に、倉庫管理業務を効率化するソリューション「Oracle Fusion Cloud Advanced Inventory Management」を追加した。
「Oracle Fusion Cloud Advanced Inventory Management」は、AIを組み込むことで、在庫管理から倉庫での作業プロセスまでを効率化し、サプライチェーン全体のパフォーマンス向上を目指すものだ。
具体的には、ピッキングリスト、定期補充、循環棚卸、実地棚卸、配送などのタスクを担当チームメンバーに割り当てることで、重複作業を削減する。
また、ライセンスプレート番号を活用することで、入荷や出荷、在庫移動、棚卸といった作業を効率的に行い、在庫情報をリアルタイムで更新する。
これにより、チームメンバーに未処理注文の商品を倉庫で保管することなく、そのまま出荷できることをリアルタイムで通知することができ、受注処理の効率化による作業時間短を支援する。
そして、積載単位に基いて出荷をグループ化し、積載番号を割り当てて複数の出荷を1つのコンテナまたはトラックにまとめることで、物流業務の改善や輸送コスト削減に寄与する。
入庫品に対しては、最適な保管場所を提案し、保管場所決定の迅速化とスペースの有効活用を促進する。
さらに、「Oracle Inventory Management」に組み込まれたAI機能を活用して、在庫レベルの最適化、補充の自動化、定型的な在庫業務の自動化を行うことも可能とのことだ。
オラクルのロジスティクス製品戦略担当バイスプレジデントであるスリニ・ラジャゴパル氏は、「手作業による在庫管理が抱える問題として、ミスの増加やコスト上昇、オーダー処理の遅延などが挙げられる。そこでOracle Advanced Inventory Managementでは、本格的な倉庫管理システムほどの複雑さは求めず、より高度な在庫管理機能を求める企業の生産性向上を支援する。」と述べている。
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