株式会社Hacobuは、同社の配車受発注・管理サービス「MOVO Vista(ムーボ・ヴィスタ)」に、AI配車支援機能を追加したことを発表した。
「MOVO Vista」は、荷主企業・元請事業者・運送事業者といった企業間の契約を書面化・電子化し、配送案件の管理を支援する物流DXツールだ。
出荷指示データをもとにチャーター便(トラックを貸し切る輸配送方式)の案件を作成し、協力運送事業者に輸配送を依頼することができる。
しかし、複数の出荷指示からルートや車両サイズ、顧客ごとの条件を整理し、案件情報として反映する必要があり、現場での入力作業が負担となる場合があった。
そこで追加されたAI配車支援機能では、生成AIを活用して案件情報を自動生成できるようにした。
ユーザが対象となる出荷指示を選択することで、生成AIがその内容をもとにチャーター便の案件情報を自動生成する。
自動生成された案件情報は画面上で確認でき、必要に応じて修正や調整が可能で、そのまま協力運送事業者への依頼に活用することができる。
これにより、案件情報の入力作業を削減するとともに、業務効率化と情報精度の向上を支援する。
利用シーンとしては、納品先が5件以内程度のシンプルなルート配車や、メーカ工場からの出荷指示を基に配送依頼書を作成するケース、完全自動化ではなく業務の補助としてAIを活用したいケースが挙げられている。
なお、開発にあたっては、川崎重工業株式会社に実務で重視されるポイントやルールをヒアリングし、現場の業務に即した形で機能を設計したのだという。川崎重工業は、2025年5月に「MOVO Vista」を導入しており、明石工場において同機能の活用を開始しているとのことだ。
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