安田倉庫株式会社は、株式会社Hacobuが提供する生成AIを活用したAI-OCR「MOVO Adapter(ムーボ・アダプター)」を平和島営業所に導入し、2026年4月20日より稼働を開始したと発表した。
今回の取り組みは、アナログな一次情報を効率的にデジタルデータ化し、手入力にかかる現場の業務負荷を削減するとともに、後続の物流DXをスムーズに推進するための基盤構築だ。
今回導入された「MOVO Adapter」は、生成AIが書面の内容を読んで理解することで、従来のAI-OCRで必須とされていた書類ごとの「読み取り位置の事前設定」が不要となるシステムだ。
具体的には、生成AIが書類の内容そのものを読んで理解するため、フォーマットが定まっていない書類であっても、「これは住所」「これは品名」と自律的に判断して必要な情報を抽出することができる。
安田倉庫では、この仕組みを入出荷依頼書の処理に活用し、AIが読み取ったデータをCSV形式で自動出力している。
これにより、これまで担当者の目視と手入力に依存していた業務の大幅な省力化が可能となり、デジタル化の「入り口」におけるボトルネックが解消される。
今後安田倉庫グループは、まずは先行して導入した営業所での運用効果を検証し、全社への展開を検討していく計画だ。
同社の執行役員物流推進部長である川添浩二氏は、「物流業務のデジタル化を進める上でアナログ書類の処理が課題であった。同システムの導入により後続業務全体の改善につながっていく」と述べている。
安田倉庫は今後、読み取ったデータを倉庫管理システム(WMS)や送り状作成システムとシームレスに連携させ、手入力を排除した包括的な物流業務の高度化を目指していく方針だ。

