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IDC、2018年10月~12月の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は31.4%増の5,931万台と発表

IDC、2018年第4四半期の世界のウェアラブルデバイス出荷台数は前年同期比31.4%増の5,931万台と発表

IDC Japan株式会社は、2018年第4四半期(10月~12月)のウェアラブルデバイスの世界および国内における出荷台数は前年同期比31.4%増の5,931万台と発表した。この成長は、クリスマス商戦期に合わせて発売された新製品およびこの時期に発売されたスマートフォンにバンドルする形で市場に投入された多くの主要ブランドの製品によって牽引された。

また、2018年通年の出荷台数は前年比で27.5%増加し、1億7,215万台の出荷となった。これは、年間で市場の1/4を占めるようになった耳装着型デバイスが増加したことが起因である。スマートウォッチは前年同期比で55.2%の成長となり、同四半期の市場全体の34.3%を占めた。他方、Xiaomi、Huawei、Fitbitが最近新製品を発売したことにより、リストバンド型は市場の30.0%を占めた。耳装着型デバイスは市場の21.9%を占め前年同期比で66.4%成長した。

さらに、日本国内ではウェアラブルデバイス出荷台数は合計で約55.6万台となり、前年同期比で25.5%増した。これはアップルウォッチの新製品投入が要因であり、同社の出荷台数は前年同期比54.6%増、シェア64.5%となった。

米国IDC Mobile Device Tracker シニアリサーチアナリストのジテシュ・ウブラニ氏は「耳装着型ウェアラブルの市場はこの1年で大幅に成長しており、今後数年間はこれが続くと予想している。現在、各種デバイスからヘッドフォンジャックを排除する動きが進んでいることを考えると、この種のヘッドフォンの必要性が高まっており、ベンダーにとってはこのデバイスが主戦場の一つとなるだろう」と述べた。

また、「スマートアシスタントや耳装着型バイオメトリクス機器といった周辺機器の台頭は、これらの機器が消費者の手首に装着するデバイス、すなわちリストバンドやスマートウォッチとポケットの中のデバイス、すなわちスマートフォンによるエコシステムを補完する存在となることを意味しており、消費者向けのセールス対象としてはうってつけのものであると言えるだろう」と述べている。

IDC Japan PC,携帯端末&クライアントソリューション シニアマーケットアナリストの菅原 啓氏は「国内スマートウォッチ市場ではアップルがコンシューマー市場において独占的な地位を築いており、同四半期も同様の結果となった」と述べた。

さらに、「しかしながらリストバンド系では健保向け出荷など法人市場がドライバーとなっているケースも多い。また、今回からカテゴリーが拡張された耳装着型デバイスはインカム用ヘッドセットという機能面での拡張も容易なため、今後の市場拡大が期待される」と述べている。

トップ5カンパニーの各動向(世界市場)は以下の通りである。

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