東京–(BUSINESS WIRE)–(ビジネスワイヤ) — 東芝は、昨年3月に発表したIoT端末向けアプリケーションプロセッサApP Lite™ファミリー「TZ1000シリーズ」の新製品として、「TZ1041MBG」をラインアップに追加する。10月からサンプル出荷を、来年1月から量産出荷を開始する予定だ。
IoTのアプリケーションは、社会インフラ、産業機器、医療機器など多岐にわたり、多様なセンサを複数実装したいという市場のニーズは高まっている。ApP Lite™ファミリー「TZ1000シリーズ」は、I2C、UART、SPI等の多彩な入出力インタフェースを持つことで、ユーザーのセンサ選定に柔軟に対応可能だ。
また、同シリーズはセンシングデータを処理するプロセッサ、データを保存するフラッシュメモリ、およびBluetooth®のコントローラ機能を1パッケージに内蔵している。これにより、本製品のみでIoT端末に必要な複数データを処理・保存することが可能だ。
新製品「TZ1041MBG」はBluetooth v4.1の対応により、他のBluetooth機器との通信用ハブとしてデータを収集・処理・保存したり、Low Duty Cycle Directed Advertisingによる自動再接続機能注1を可能にし、IoT端末に利便性の高い通信環境を提供する。
さらに、同製品は他のTZ1000シリーズ同様、プロセッサの周波数に応じて供給する電源電圧を変更できるなど、低消費電力設計を採用しており、センサハブのような長時間のバッテリ駆動を必要とするデバイスに適している。
同社はTZ1000シリーズ向けに、活動量計、脈波計測、心電計測といったウェアラブル端末を効率良く利用できる各種ソフトウェアアルゴリズムも開発しており、トータルシステムソリューションとしてのラインアップ拡充を目指す。
■新製品の主な特長
・ Bluetooth v4.1対応
Bluetooth v4.1のコントローラとRF回路を内蔵しており、センサで収集したデータや処理した後のデータを、スマートフォンやタブレットなどの携帯端末に転送することができる。また、コア仕様を4.1へバージョンアップすることにより以下の機能に対応している。
- Bluetooth機器通信のハブとしてデータを収集・処理・保存
- Low Duty Cycle Directed Advertisingによる自動再接続機能
・ 低消費電力設計
動作時の消費電力を低く抑えることができ、長時間データを取り続けるセンサハブに適している。
・ プロセッサ、メモリ、通信機能を1パッケージ化
センサハブ等の各種IoT端末や活動量計などのウェアラブル端末に必要な機能を1パッケージ化することにより、機器の小型化を可能にした。
・ ARM® Cortex®-M4Fプロセッサを搭載
DSP (Digital Signal Processor)と浮動小数点演算ユニットを持つ高性能ARM Cortex-M4Fプロセッサが搭載されており、外部センサから取り込んだ複数情報の統合的な処理 (センサフュージョン)が可能。
・ 高精度のADCを搭載
高精度な24ビットデルタ・シグマA/Dコンバータ(ADC)が組み込まれているので、脈波や心電などの微弱な生体信号を計測することが可能。
■本製品を搭載する機器
センサハブ、活動量計、スマートウォッチ、およびブレスレット型やメガネ型などの各種ウェアラブル端末や各種IoT端末
注1:一度接続した相手が通信エリアに入ると自動再接続することができるBluetooth v4.1の新機能。
http://www.semicon.toshiba.co.jp/product/assp/applite/tz1000/index.html
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