船団間の情報共有を分かりやすく容易に行う
ライトハウスでは、複数の船が共に漁に行くときにソナーと魚探を見ながら声だけでのやり取りをしていたものを、電波の送受信デバイスと、カメラ、タブレットを使って、映像として確認しながら漁を行えるというソリューションを展示していた。
こうすることにより、感覚だけで行っていた網を落とす作業などを、確実なタイミングで離れた船同士で行うことができるようになるという。
また、可視化できることにより、経験の浅い船長でも自分の目で見て判断できるようになる。
GPS機能もついており、それぞれの船の船跡も画面上に記録することができるため、他の船が通った地点をもう一度探索してしまうという無駄が省ける。
また、以前であれば運搬船や探索船と落ち合う際目視で探していたが、GPS機能により無駄なく探すことができ、時間と燃料の削減が図れる。
そして船上に取り付けたカメラで漁獲の内容や漁の進歩、網の状況なども映像で共有することができる。
こうしたデータは全て自動で蓄積され、過去のデータから新しい漁のやり方を模索したり、新人教育に活かすといったことができる。
今後はデータの蓄積を行い、資源量の推測や漁業予測を行うことを考えているという。
このように実際に水産業にデジタルが導入され始めており、今後データが蓄積されていけばさらに新たなソリューションへの発展や他の一次産業への応用が予想され、今後の動向にも注目していきたい。
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