関西を中心に、とんかつKYK・デリカKYK・カレーハウスサンマルコの飲食店を展開している株式会社曲田商店では、食品ロスを減らすにあたって、現状の予測システムの精度が悪いため現場での予測数値への信頼性が薄く、なかなか社内で活用できていない状況が続いていた。
また、昨今の食品の値上げもあり会社としてロス削減を目指しているが、現場は売り逃すことのないようどうしても原材料を多めに発注する傾向があり、過剰在庫による食品ロスに繋がっていた。
名古屋大学発AIベンチャーの株式会社トライエッティングは、曲田商店にノーコードAI予測プラットフォーム「UMWELT」を導入した。
UMWELTは、専門的な知識がなくても様々な数量を予測でき、日常業務で使用するExcelデータと連携することによりCSVをAI化し、業務を効率化できるノーコード予測AIである。
データクレンジングなど非常に手間のかかる前処理部分を自動処理できるアルゴリズムや、AI部分である機械学習や需要予測などの計算、解析に必要なアルゴリズムが備わっており、現場で利用しているExcelなど各種ファイルに解析結果を結合する。BI表示するなどスムーズな導入も可能だ。また、準備したデータも基幹システムから出力したシンプルなもので、操作も複雑ではないため使用しやすいとのこと。
曲田商店では豚肉・牛肉などの食材をチルドで取り扱うことが多いため原材料の足がはやく、過剰在庫による廃棄ロスに繋がりやすい状況だが、UMWELTを活用することで食材ロスを2割、3割と減らすことで高い費用対効果が見込めるとしている。
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