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日本管財ホールディングス、独自生成AIに自社データの活用機能を追加した「NK-AIbot-D1 Powered by GPT-4」を導入開始

日本管財ホールディングス、独自生成AIに自社データの活用機能を追加した「NK-AIbot-D1 Powered by GPT-4」を導入開始

日本管財ホールディングス株式会社は、質問への回答、文章の作成、テキストの要約、表計算ソフトの関数記述、簡単なプログラムコードの記述等の機能を有したチャット形式で自然な会話が可能な生成AIシステム「NK-AIbot Powered by GPT-3.5」を2023年6月に導入している。

このほど日本管財ホールディングスは、NK-AIbot Powered by GPT-3.5に、業務マニュアルや提案書といった独自の社内データを知識としてAIに学習させ、チャット形式で活用できる機能を追加実装した「NK-AIbot-D1 Powered by GPT-4」の導入を開始した。

NK-AIbot-D1 Powered by GPT-4は、NK-AIbot Powered by GPT-3.5に全文検索システムとGPT技術を組み合わせることで、自社データ等の任意データを活用可能にしたシステムである。同システムの情報セキュリティは、マイクロソフト株式会社が提供するパブリッククラウド上に、日本管財グループ専用の環境を構築することで、蓄積された情報が二次利用されない安全な環境となっている。

数ある社内規定や業務マニュアル、提案書といった会社独自のデータをAIに学習させることで、より実務的な質問に対して回答を得ることが可能となり、回答取得までの時間短縮による業務効率化や、社内の知見・ノウハウの取得によるナレッジの向上を実現する。

日本管財グループ基幹システム「POSSibility」のマニュアルを学習させ、使用方法に関する質問をした際の回答イメージ

これまでに導入したNK-AIbot Powered by GPT-3.5、NK-AIbot Powered by GPT-4では、導入を開始した2023年6月から5か月の間に、グループ全体の合計で一日あたり平均約350回、30,000回以上利用されており、日常的に生成AIを活用する習慣がグループ社員に定着しているとのこと。主な利用内容としては、情報入手ー法制度や不動産専門用語の確認、エクセルやワードの操作方法、文章校正ー外国語翻訳、メール・資料の文章表現の添削、議事の要約文書の作成などが挙げられる。

NK-AIbot-D1 Powered by GPT-4は自社データの利用を可能にする開発第2フェーズの段階となっている。今後日本管財ホールディングスは、2023年度内には質問の文脈から質問者の意図を読みとり、より的確な回答ができるよう機能面の向上を目指すとしている。

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