従来のAI活用は、膨大な情報を収集する際に伴うプライバシーの問題や、社内でのドキュメント閲覧権限管理とそれに伴う情報格差など、生成されるデータを活用する上で多くの障壁や組織的課題があった。これらの課題解決策として、データプライバシーやデータガバナンスを担保しながらAIを活用できる環境、ならびにその環境を構築する上での省力化が求められている。
TieSet Inc.は、大規模言語モデル(以下、LLM)を用いて各種業務用アプリケーションにおける検索やドキュメント管理を効率化させるアプリケーションサービス「Adaptive-LLM」をリリースする。第一弾として、コミュニケーションツール「Slack」の利用企業に向けたSlack内検索効率化ソリューションの提供を開始する。
Adaptive-LLM on Slackでは、ドキュメントやグラフなどの企業内の共有情報を統合・集約するSlack内アプリケーションや、Slack上で過去のやりとりやドキュメントを検索する際の最適化エンジンを提供する。また、社内に蓄積されている専門知識を理解した上での応対を可能とする問い合わせ機能や、インターネット上の情報を用いたテンプレート作成等のレコメンデーション機能、利用者ごとに元データへの権限・アクセスを制御するデータプライバシー機能が搭載されている。
Adaptive-LLM on Slackを活用することで、例えば法務部門における契約書のテンプレート作成や過去の契約書の内容検索が可能となるほか、営業部門における最新ドキュメントや過去のやり取りフローの問い合わせ対応や、マーケティング部門における販促用の情報生成やデータ統合の効率化に貢献する。
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