日本ガイシとストックマーク、独自AIを活用した新規用途探索の実証実験を開始

日本ガイシ株式会社とストックマーク株式会社は協力し、AIを活用して製品や技術の新規用途探索の高精度化と高速化をめざす実証実験を始めた。

従来、自社の要素技術と社会課題の組み合わせによる新規用途探索には、膨大なテキストデータの属人的な解析が必要だった。そこで今回の取り組みでは、AIがテキストデータの解析を人の代わりに担うことで、時間と労力を削減し、自社の強みを生かせる未開拓市場を効率的に検討する。

今回の実証実験では、日本ガイシが保有する特許や論文を含む社内外文書と、ストックマークが開発した独自のAIを組み合わせることで、用途探索を高速化させる。

ストックマークが開発したAIは、最新の特許や論文、社会課題、ニュースなど大量の外部情報をもとに作成された独自の大規模言語モデル(Large Language Model: LLM)である。

このLLMをファインチューニングすることで、日本ガイシ固有のモデルとして提供し、業務適用の検証を実施する。

また、課題として上げられるセキュリティ(インプットされた情報がモデル全体の学習に利用されてしまうなど)や生成AIの誤回答が含まれるハルシネーションに対しても、配慮した構成で提供されるとのことだ。

ストックマークは、同社が持つナレッジグラフ構築技術を適用し、日々アップデートされるシステム基盤を整える。

これにより、日本ガイシの製品・技術と外部情報の関係性を正確かつ高速に結びつけ、専用画面上で製品名や技術名を入力すると、関連する新事業の提案を受け取ることが可能だ。

ストックマークの大規模言語モデル(LLM)による新規用途抽出のイメージ

今後は、年内に100個以上の事例を出力し、この中からさらに有望な新規用途を抽出する計画だ。

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