近年、自然災害が大規模化しており、被災者への住宅修理や保険金の請求手続き代行を不当に高額な手数料で勧誘するトラブル懸念業者が増えている。
そこで、MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、トラブル懸念業者の介入可能性が高い保険金請求事案を、AIを活用して早期に検知できるシステムを開発し、8月より運用を開始する。
このシステムは、トラブル懸念業者の介入可能性をスコア化し、その根拠も表示することで、AIの判断透明性を確保するものだ。
各地の損害サービスセンタが受け付けた事故の中から、同システムで高スコアとされた保険金請求事案を点検する。その結果、トラブル懸念業者の介入可能性が高い事案を火災保険サポートセンタで対応し、早期に顧客を保護することを目指す。
今後は、同システムのAIに、最新の保険金請求データを都度学習させ、アルゴリズムの改修を継続的に行うことで、検知精度の向上を図るとしている。また、集約された情報や対応ノウハウを基に、トラブル懸念業者の介入防止につなげる計画だ。
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