富士通株式会社は、AIサービス「Fujitsu Kozuchi AI Agent」を開発した。
「Fujitsu Kozuchi AI Agent」は、富士通独自の処理ロジックが搭載されたAIで、人々の抽象的な会話から本質的な課題を抽出して解くべきタスクを生成する。
次に、それらのタスクを解くためのプランを作成し、プランを実行するための最適なAIを、富士通の生成AIのノウハウに基づくシミュレーション生成により複数選定する。
選定するAIには、セキュアなプライベート環境でカスタマイズを実現する企業向け大規模言語モデル「Takane」や、機械学習モデルを短時間で生成する「Fujitsu Kozuchi AutoML」をはじめとする独自開発のAI、また他社の多様なAIなどがある。
これらのAIの中から、選択した各AIに、タスクの実行を指示するとともに、各AIから得られた実行内容をもとに、課題解決策を考え、適切なタイミングで人々に明示し提案する。
例えば、会議AIエージェントの場合、必要な会議に参加し、「アジア地域の売上が昨年の半分になっているらしい」という会議参加者の発言を踏まえて、データ分析を行うAIを複数選択し、実行を指示する。
その結果、会議AIエージェントが、「昨年度および今年度の地域ごとの4月から9月時点の売上額を棒グラフで提示します。グラフを見ると分かる通り、他の地域はおおむね昨年と同等または微増となっていますが、アジア地域だけは昨年比54%と、ほぼ半減していることが読み取れます」といった回答を自律的に提示し、会議の進行や生産的な結論の導出をサポートするというものだ。
なお、「Fujitsu Kozuchi AI Agent」は、同社が展開する、他業界連携により社会課題を解決する事業モデル「Fujitsu Uvance」のサービス群であるオールインワンオペレーションプラットフォーム「Fujitsu Data Intelligence PaaS」を通じて、グローバルに提供される。
まずは、損益や商談に関する打合せに、AIが自ら参加して適切な情報の共有や施策を提案する会議AIエージェントの提供を、2024年10月23日より開始する。
また、生産管理や法務などの業務に特化したAIエージェントを、2024年度中に順次拡充するとともに、「Fujitsu Uvance」の「Work Life Shift」をはじめとするサービス群にも組み込み提供する予定だ。
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