マクニカ、NVIDIA開発環境上でのAIエージェントやPhysical AIの事前検証環境を提供

近年、生成AIの進化により、人間のように自律的に動く「AIエージェント」や、ロボットなどの現実世界で機能する「Physical AI」が注目を集めいている。

これらの開発には高性能なコンピューティング能力が不可欠であり、NVIDIAのBlackwellアーキテクチャのような高性能GPUへの期待が高まっている。

しかし、多くの企業が、高価なハードウェアへの初期投資や、導入効果の予測が難しいといった課題に直面し、AIの本格導入に踏み切れないのが現状だ。

こうした中、株式会社マクニカは、NVIDIA開発環境上で最新のAI技術を試せる「AI TRY NOW PROGRAM」に「DGX B200」を追加し、AIエージェントやPhysical AIの事前検証環境の提供を開始した。

今回追加された「DGX B200」は、企業がAIを開発・運用するための「NVIDIA NeMo」や「NVIDIA NIM」「NVIDIA Cosmos」といった技術を活用し、AIエージェントやPhysical AIのPoC(概念実証)を行えるものだ。

開発者はGPU環境を用意する必要なく、複雑なAIモデルのトレーニングとテストを行うことができる。

例えば、「NVIDIA DGX B200」上で「NeMo Agent Toolkit」や「NIM」などを用いてAIエージェントを立ち上げ、APIによりプロンプトを送ることで、AIエージェントからレポートを受け取るといった一連の検証を実施することが可能だ。

RAGとWeb Searchを組み込んだAIエージェントの検証構成

また、Physical AI向けの検証も「AI TRY NOW PROGRAM」で試すことができる。

実際にPhysical AIを検討する際に、「NVIDIA Cosmos」で生成した合成データ(動画データ)でモデルの学習を実施し、「NVIDIA Omniverse」環境上でシミュレーションするといったパイプラインの検証を実施するようなユースケースにも対応している。

Physical AI向けのNVIDIA Cosmos、Omniverseの検証

なおマクニカでは、実際にCosmos-Transfer1を用いて動画データ、セグメンテーションデータにプロンプトによる指示を加えることで、Physical AIのモデル学習向け合成データを生成する検証を実施したとのことだ。(トップ画)

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