日本郵船株式会社、株式会社MTI、株式会社グリッドは、自動車専用船の配船計画をAIで自動化・最適化するシステムを共同開発し、2025年7月から日本郵船において本格運用を開始した。
日本郵船では、100隻超の自動車専用船を運航しており、これまで輸送配船計画業務は、数カ月先までの数百航海に対し多様な条件を総合的に考慮する必要があり、極めて複雑かつ属人的なものになっていた。
こうした課題に対応するため、配船業務に関わる情報や判断要素を整理・構造化し、今回のシステムを開発した形だ。
このシステムは、AIによって数カ月先までの最大数百万通りの配船を10分程度で試算し、最適な計画を作成することができるものだ。
配船候補の中から、「顧客ニーズ」「船隊の稼働状況や修繕予定」「港での滞船リスク」といった条件を考慮し、船舶稼働率、輸送効率、輸送コストといったKPIの最適化を図る。
加えて、次世代燃料船の有効活用やカーボンプライス等の考慮により、温室効果ガス排出量の削減も期待されている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。