Zoom Communications, Inc.は、同社の年次イベント「Zoomtopia 2025」にて、エージェント型AIを搭載した「AI Companion 3.0」を発表した。
これは、プラットフォーム上でのチームのコミュニケーションとコラボレーションを支援する新機能と作業環境を提供するものだ。「Zoom Workplace」および「Zoom Business Services」全体で利用可能な、エージェント型AIイノベーションを搭載している。
このエージェント型AIは、「Zoom」で行われた会話の洞察を通じ、ユーザーが会話内容を行動に変換できるよう支援する。
具体的には、ミーティング、電話、チャット、メールを含むZoomプラットフォーム全体において、ユーザがタスクを特定、優先順位付け、完了できるよう支援する。
また、エージェント型AIが、ミーティングと通話の文字起こしを行うほか、チャット履歴、共有ドキュメントといった社内ナレッジと、公開されている市場調査や業界データなどの社外のインサイトを取得・統合し、必要な情報を適切なタイミングで提供する。
さらに、AIノートテイカー機能が搭載されており、「Zoom Workplace」の有償アカウントユーザは、全ての「Zoom」ミーティングにおいて手書きノートを最適化することができる。
なお、このAIノートテイカー機能は、対面でのミーティングや「Microsoft Teams」「Google Meet、WebEx」といった、Zoom以外のプラットフォームで行われるミーティングでも、今後利用できるようになるとのことだ。
他にも、「Zoom Meetings」へのリアルタイム音声翻訳機能や、カスタムAIエージェントの作成や導入ができる機能、ミーティング用のアバターやプレゼンテーションからのクリップ生成機能などが追加された。
これら「AI Companion 3.0」の機能は、2025年11月に一般提供開始予定で、「Zoom Workplace」アカウントの有償ライセンスユーザはこの機能を追加費用なしで利用することができ、「Custom AI Companion」アドオンは1ユーザあたり月額12ドルで提供するとしている。
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