PFN、エージェント機能を強化したLLM「PLaMo 2.1 Prime」の提供を開始

株式会社Preferred Networks(以下、PFN)は、同社が提供する商用版の国産大規模言語モデル「PLaMo Prime」において、自動ツール連携機能を実装した「PLaMo 2.1 Prime」をリリースした。

「PLaMo Prime」は、PFNがフルスクラッチで開発する国産の大規模言語モデル(以下、LLM)「PLaMo」の商用版のフラッグシップモデルだ。自動車や製造設備などのエッジデバイス向けに軽量化された小規模言語モデル「PLaMo Lite」、学術・研究用途の非商用ライセンスモデル「PLaMo-100B‐Pretrained」、日本の金融知識を追加学習した金融特化型「PLaMo」、日本語の翻訳に特化した「PLaMo翻訳」など、用途に合わせて提供している。

今回追加された自動ツール連携機能では、社内外の複数のデータベースや他のAIエージェントと協調するようなAIエージェントを作成することができる。

これにより、ユーザの指示に基づき、Web検索、社内データベース検索、外部API呼び出し、AIエージェントなどから最適なツールを自動で選択し、組み合わせ、取得した情報から包括的な回答を生成する。

例えば、マルチAIエージェントが顧客管理AIエージェントに顧客情報と購入履歴を問い合わせ、在庫管理AIエージェントは在庫状況をそれぞれ問い合わせ、それらの情報をまとめて回答を生成する。

自動ツール連携機能の活用例

他にも、「PLaMo」の自動ツール連携を利用し、AIエージェントが社内システムからキャンペーンBに興味を持ちそうな顧客を抽出した上で、案内メールの本文を生成し、リストに対してメールを自動で送信するといった例が挙げられている。

さらに、これまでの「PLaMo」でも特定ツールの呼び出しを指示すれば外部システムと連携することができたが、今回のアップデートにより、ユーザが指示した条件にあった適切なツールの呼び出しが可能になり、ツール呼び出し性能のベンチマーク「BFCL V3」による評価において「PLaMo 2.1 Prime」は高い性能を出しているとのことだ。

PFNは今後も、国産大規模言語モデルP「PLaMo」のフルスクラッチ開発を継続し、PLaMoのユースケース拡大に向けた機能開発を強化していくとしている。

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