ポイントモール「ハピタス」の運営などを展開する株式会社オズビジョンは、2025年7月より「Perplexity Enterprise Pro」を全社導入した結果、月間768時間の業務改善に成功したと発表した。
AI導入から1カ月後に実施された社内調査の結果では、全社的な業務活用率が92%で、導入前と比較して33ポイント伸長していた。
さらに、従業員の68%が「ほぼ毎日」生成AIを活用していることが明らかになり、業務フローへの生成AIの組み込みと習慣化が極めて短期間で定着したことが示された。
そして、この高い活用率の結果として、全社で月間768時間という業務改善時間を実現。これは、資料ドラフト作成、技術調査、顧客対応の初動と質の向上など、多岐にわたる業務領域で生産性が向上したことを示している。
また、この事例において特筆すべきは、非エンジニア層がDX推進の主体となっている点だ。
例えば、非エンジニアである営業支援メンバーが、生成AIの力を借りて「Google Apps Script(GAS)」のコードを構築し、新規リスト作成時の企業情報入力や請求書作成の仕組み化といった営業オペレーションを自動化した。
これにより、営業活動以外の業務時間を月間60時間も短縮することに成功したのだという。
さらに、カスタマー問合せ分析においても、GoogleスプレッドシートのAI関数を活用し、問合せ内容の自動分類、要約、問題特定、返信文ドラフト作成までを仕組み化し、月間10時間の業務削減を実現している。
同社は今後、AIエージェントやAIベースのビジネスモデルを早期に数多く生み出すことに注力するとともに、生産性を今の5倍、10倍と高めていくことを目標に、生成AIを軸にしたビジネスモデルと業務プロセスの構築を全社的に推進していくとしている。
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