株式会社WAIOSは、手戻りと無駄な残業を構造から減らすことを目的とした、Microsoft Teams上で利用できる業務支援AI「WAIOS(ワイオス)」の提供を開始したと発表した。
同製品は、従来の「PDCA」とは異なり、実行(Do)の前に業務内容を整えることに焦点を当てた「PCAD」という順序を採用しているのが特徴だ。
具体的には、企業理念やルールの「前提(Premise)」を揃え、仮想の上司役AIとの壁打ちによる「確認(Check)」で不足事項を洗い出し、ToDoリストとして担当や期限を「割り当て(Assign)」した上で、AIが提示した選択肢から人が判断して「実行(Do)」へと移る仕組みである。
システムはMicrosoft Teamsのアプリとして提供され、チャットの文脈をもとにAIがToDoや日報の下書きを提示する。
ガバナンス要件に関しては、AIはあくまで候補や選択肢の提示にとどまり、決定の主体にはならないという独自の設計を備えている。送信や登録といった外部へ影響を伴う操作はすべて人の承認を前提としており、承認と実行のログを記録することで、企業のポリシーに沿った運用を支援する。
さらに、顧客独自のAzure OpenAI環境などを利用する「BYO-AI」にも対応しており、データ主権や高度なセキュリティ要件が求められる環境にも合わせた構成が可能となっている。
同社は現在、複数社において実運用での効果検証(PoC)を開始している。また、早稲田大学と受託研究契約を締結して基盤形成を行っており、2026年4月以降はこれを共同研究へと発展させる予定だ。
今後の展望としては、PoCや研究から得られた知見をもとに企業ごとの運用設計を高度化していくとともに、Microsoft環境での導入や運用を支援するSIerなどのパートナーとの連携を順次進めていく方針だ。

