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丸の内熱供給とPFN、地域熱供給プラントのAI操業自動化に向け実機試験を開始し2027年度の本格稼働へ

丸の内熱供給とPFN、地域熱供給プラントのAI操業自動化に向け実機試験を開始し2027年度の本格稼働へ

都市インフラとして24時間365日の稼働が求められる地域熱供給事業において、安定供給とエネルギー効率の維持は極めて重要な課題である。

しかし、プラントの複雑な運転は熟練オペレーターの高度な経験やノウハウに依存する部分が大きく、将来に向けた効率的な運用体制の確立や、技能継承を含む新たな人材確保が急務となっていた。

こうした中、丸の内熱供給株式会社と株式会社Preferred Networks(以下、PFN)は、PFNのプラント自動化AIソリューション「PlantPilot」を活用し、丸の内熱供給が保有する大手町ビルサブプラントにおいて、地域熱供給プラントの操業自動化に向けた実機ガイダンス試験を開始したと発表した。

今回実機への接続試験が開始された「PlantPilot」は、過去の膨大な操業データと熟練オペレータの知見を融合させたAIソリューションだ。

システムがリアルタイムのセンサデータをもとにプラントの将来状態を予測しながら、複数の制御対象に対して最適な操作提案を自動的に出力する。

PlantPilotの実証実験および実機接続ガイダンス試験の概要

両社は2025年4月より冷凍機を対象とした実証実験を重ねており、実際の操業履歴を用いたシナリオ検証において、AIが冷水供給温度や冷凍機製造流量、冷凍機負荷率といった厳格な制約条件を遵守した操作を提案できることを確認した。

この検証で操業自動化と効率化の十分なポテンシャルが認められたため、2026年2月より実際のプラントシステムにAIを接続し、リアルタイムのデータを用いて検証を行う実機接続ガイダンス試験へと移行している。

なお、既存の操業システムとAIの連結にあたっては、同プラントの施工を担う新菱冷熱工業株式会社が参画し、エンジニアリングの観点から設計思想や機器挙動などの専門的な知見を提供している。

両社は現在進行中のガイダンス試験を経て、2027年度中に大手町ビルサブプラントでの操業自動化を本格的に実現させる計画だ。

その後は、同取り組みで得られた知見を活かし、近隣の複数プラントへも順次AIによる自動化を展開していく予定だ。

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