物流機器の製造・販売・施工を手がける株式会社ジャロックは、営業活動の自律支援に向けて、AIエージェントプラットフォーム「Agentforce」を導入し、その成果を発表した。
「Agentforce」は、企業が長年蓄積してきた顧客データ(CRMデータ)や業務プロセス、ビジネスロジックをもとに、商談準備から顧客対応、日報作成といった営業プロセスを自律的にサポートするAIエージェントプラットフォームだ。
ジャロックは、2025年10月より「Agentforce」を導入し、2026年1月より関連機能の順次実装を開始した。そして、数ヶ月の運用で受注率の15ポイント向上や、報告書の作成時間80%削減、商談化率の5%向上といった、投資対効果(ROI)を実証した。
そして、現在4つの主要領域においてAIエージェントが自律的に稼働し、現場のオペレーションを効率化している。
具体的には、営業担当者の通話記録や商談での会話をリアルタイムでAIが集約・要約し、日報や商談履歴へ自動的に取り込む「営業活動の自動記録・要約」を実装した。
Googleカレンダーとの連携により、これまで担当者の重荷となっていた報告書作成の負荷が軽減されている。
また、AIが個々の商談活動をスコアリングし、不足している情報やネクストアクションを自律的に検知するシステムを構築した。
他の担当者の成功事例をAIが自動で推薦・サポートすることで、個人の経験に依存しない再現性のある営業プロセスが確立された。
さらに、社内向けにはSalesforce上の「社内AIエージェント」が稼働し、社内ナレッジに関する問い合わせに即座に回答することで、担当者の確認コストを削減している。
顧客向けには「社外AIエージェント」を公式ウェブサイト上に展開し、問い合わせに対してリアルタイムで精度の高い対応を提供する仕組みを整えた。
これらにより、営業担当者が顧客との対話や関係構築という、人間にしかできないコア業務に集中できる環境が整備されているのだという。
なお、成果を挙げられた要因としては、組織全体の営業力を均質化し、少人数でも高い成果を上げられる体制を構築した点が挙げられている。
また、社長自らが毎朝全社員の日報にコメントし続けるという人的コミットメントと、AIエージェントによる自動化が両輪となって機能することで、短期間での社内定着と営業力の底上げに成功したとのことだ。
ジャロックは今後、AIエージェントへの投資をさらに拡大し、「AI従業員」や、営業部門の枠を超えてあらゆる社内情報を俯瞰・管理する「AI管理職」の構築を目指す方針だ。全社員の全活動をコミュニケーションプラットフォーム「Slack」に集約し、情報のさらなる一元化と意思決定の高速化を追求していくとしている。

