Cloudera株式会社は2026年8月20日、マルチクラウドおよびオンプレミス環境全体で、本番環境向けのデータおよびAIアプリケーションの構築・導入・拡張を支援するプラットフォーム 「Cloudera Anywhere Cloud」を発表した。
同プラットフォームは、パブリッククラウド、ソブリンインフラ、自社のプライベートデータセンターに分散したデータ資産全体にわたって統一されたガバナンスと主権を維持しつつ、クラウドネイティブの俊敏なセルフサービス環境を一貫して提供する。
従来のシステム構造において、多様なデータに高度なAIモデルを適用して推論や処理を行おうとする場合、オンプレミスのサーバや別のクラウドに点在する機密データを一つのAI用プラットフォームへと転送・複製・整理する必要があり、これが不要なインフラコストの肥大化やコンプライアンス上の重大な漏えいリスクを誘発していた。
これに対し「Cloudera Anywhere Cloud」は、データを別の環境へ一切移動・複製させることなく、データが存在するその場所でクラウドと同様の操作性と敏捷性を発揮するモジュール型アーキテクチャを採用している。
単一の管理画面からデータサービスを個別に導入・管理でき、分散したデータ資産全体にわたってゼロトラストに基づく一元的なデータガバナンスを自動継承させることで、継続的な規制順拠やデータリネージ、高度なデータ主権(デジタル主権)の維持を高度に両立させている。
技術的な優位性としては、他社製の分析エンジンやオープンソーステクノロジーを容易に接続できる高い相互運用性と、自律型AIコパイロットによるインフラ管理・自動化が挙げられる。
セルフサービス型マーケットプレイス「Blueprint」を介して、SparkやKafka、TrinoといったCloudera認定エンジンのほか、任意のオープンソースエンジンやパートナー提供の処理エンジンを環境を問わずデプロイできる柔軟性を備えている。
また、Apache Iceberg、Polaris Catalog、および統一APIといったオープンかつ業界標準ベースのデータ共有構造を全面的に活用している。
さらに、自然言語によるテキスト指示を、環境を跨いだ高度なデータワークフローの自動化やインフラ管理へとダイレクトに変換する、自律型AIコパイロットを標準搭載しているのが特徴だ。
Clouderaの最高製品責任者であるレオ・ブルニック氏は、「エンタープライズAIがパブリッククラウドのみに依存するモデルでは対応しきれない段階に入った。そこで同プラットフォームは、知的財産を自社のコントロール下に確実に置きながら、インフラコスト、トークン消費、ビジネスモデル全体を最適化することができる。」と述べている。

