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福井の木製家具メーカ、GenXのAIエージェント「ナンデモンAI」で30年分の図面・案件データを自然言語で検索可能に

福井の木製家具メーカ、GenXのAIエージェント「ナンデモンAI」で30年分の図面・案件データを自然言語で検索可能に

福井県福井市で全国の幼稚園・保育園向けに木製家具を製造・販売する株式会社福地では、新年度が始まる4月1日に向けて、毎年1〜3月に受注や業務が極端に集中し、月の残業時間が長時間化することが長年の課題であった。

また、同社には30年間にわたり蓄積された膨大な図面や案件データが存在していたものの、全国対応を行う3名の担当者がそれぞれ自身の担当案件しか把握しておらず、例えば東日本の案件は担当者本人しか探せないなど、貴重なナレッジが属人化していた。

こうした中、福地は、福井県のオープンイノベーション型支援事業である「CO-FUKUI未来技術活用プロジェクト」に参画し、GenX株式会社のAIエージェントソリューション「ナンデモンAI」を活用した30年分の図面・案件データの自然言語による横断検索の実証実験を実施した。

同実証は、AIが図面や見積書、写真といった多種多様な異なる資料を「文脈(コンテキスト)」で有機的に結びつけて引き出すことで、熟練者の暗黙知を組織の共有資産に変えることを目指す。

実証にあたり、福地は社内に散在していた過去の資料をナンデモンAIに読み込ませ、自然言語を用いた横断的なデータ抽出の検証を行った。そのプロセスにおいて、事務スタッフを含めた全員参加型のデモ会を開催した。

これにより、当初は「自分たちの業務にどう関わるのか」と半信半疑であった現場のメンバーたちから、「このような使い方はできないか」「あの業務にも展開してほしい」といった自発的なアイデアや具体的な改善要望が出るという状況が生まれた。

実証期間中には、すべてのファイルを即座に読み込ませるためのデータ容量やフォルダ構造の事前整理といった物理的な調整の壁にも直面したものの、これらの現場からのフィードバックは、ナンデモンAIの「フォルダ構造の自動理解機能」や「検索精度の更なる高度化」といったその後の製品アップデートへと直結している。

最終的に、AIが何を実行できるのかを全社員が具体的なイメージを伴って理解したことで、社内におけるデジタル活用の心理的ハードルが引き下げられたとのことだ。

福地の取締役社長である遠藤博幸氏は、「ナンデモンAIを図面検索のためだけの道具として捉えるのではなく、会社全体の知の基盤として再定義することで、その価値は180度変わる」と指摘している。

今後福地は、同実証実験で構築された認識基盤とナレッジ共有環境を土台に、図面や資料の検索といった事後的なサポート業務に留まらず、分析や新商品の壁打ち、新商品のライン構想といった「上流の企画領域」におけるAIの活用を本格化させていく方針だ。

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