Tempo Softwareは、組織全体のAI活動を作業項目単位で可視化し、人とAIによる生産性のROIを測定・検証するアトリビューション・ソリューション「Workforce Intelligence」の提供を開始した。
「Workforce Intelligence」は、推論APIのテレメトリ、人とAI双方の工数、そしてコスト集計を1つの作業記録に統合し、それらをAtlassianのプロジェクト管理や業務タスクを一元管理するソフトウェアツール「Jira」上の特定の課題に自動で紐付けることで、不透明になりがちなAI投資の実質的な成果と価値を検証可能なデータとして実証する、ワークフォース評価プラットフォームだ。
推論APIの通信データ(テレメトリ)を介して、エンジニアが作業方法を変更することなく、AIの活動やセッション、コードのコミットを、それらが支援した特定のJiraのストーリー、エピック、イニシアチブといった具体的な作業項目にネイティブに紐付ける。
これにより、AIの支援を受けた作業と受けていない作業におけるサイクルタイム(作業にかかる時間)を直接比較することが可能となり、AI導入によって業務の進め方がどのように改善・迅速化されたかを客観的な数値として測定・実証できる仕組みを整えている。
また、財務的・ガバナンス的な観点から、AIエージェントに費やした正確なコストと成果を1つの画面で一元的に追跡することができる。AIにかかったコスト、アクティブユーザ数、戦略的製品イニシアチブ全体の支出を継続的に追跡・可視化する。
これにより、組織は「予算が割り当てられた課題に対してAIがどの程度稼働し、どれだけの価値を生み出したのか」を、主観的な判断や抽象的なスコアではなく、検証可能な客観的データとして一元的に評価できるようになる。
なお、蓄積されたデータはポートフォリオ全体のインサイトとして、企業全体の将来的な計画策定、リソース配分の最適化、適切なAIツールの選定、さらには組織のAIガバナンス体制の維持にダイレクトに活用することが可能だ。
Tempo Softwareの最高経営責任者(CEO)であるヴィック・チノウェス氏は、「多くの組織がAIのコストは把握しているものの、実際の成果と紐付けられていない現状を指摘し、AIエージェントが担う業務が急速に拡大する現代のワークフォースにおいて、それらの投資を個々のJira課題に至るまで紐付けた正確な記録こそがリーダーに不可欠である」と述べている。
また、S&P Globalの451 Researchでワークフォース・プロダクティビティ&コラボレーション担当リサーチ・ディレクターを務めるクリス・マーシュ氏も、「アトリビューション・データという必要不可欠な基盤に加え、トレーニングや明確な利用ルール、リーダーシップといった『組織的な準備態勢』の可視化を組み合わせる本プラットフォームのアプローチを、まさに取り組むべき課題に対応している」と評価している。

