建設現場では、天候や資材調達、人員体制、設計変更といった様々な要因によって、施工中に計画を変更することがあり、その時々の状況に応じて工程表を更新することが必要だ。
一方、工程表を更新することで、それ以前の計画が上書きされてしまうと、「当初はどのような計画だったのか」「どの工程から計画との差が生じたのか」を後から確認することが難しくなる。
こうした中、株式会社アルダグラムは、同社が提供する現場AIプラットフォーム「KANNA(カンナ)」において、工程表の計画変更を可視化する新機能「ベースライン」の提供を、2026年10月8日より開始した。
「KANNA」は、建設業、不動産業、製造業といったノンデスクワーク業界における現場の生産性向上を支援する「現場AIプラットフォーム」だ。
今回追加された「ベースライン」は、契約時や着工時など任意のタイミングで保存した工程表を比較基準として、現在の計画や実績と重ねて表示できる機能だ。
各工程について、「ベースライン」時点の計画期間と、現在の計画・実績を同じガントチャート上で確認できるため、開始日や終了日、工期にどのような変化が生じているかを視覚的に把握することができる。
「ベースライン」は、1つの工程表につき最大10件まで保存でき、その中から比較したいベースラインを選択して切り替えることが可能だ。
なお、「KANNA」では、工程表とS-Curveで同じ「ベースライン」を利用できる。
工程表では、保存した時点の計画と現在の計画・実績を重ねて表示し、各工程の開始・終了時期や工期の変化を確認できる。一方、S-Curveでは、同じベースラインを基準として、プロジェクト全体の計画・実績・予測の推移をグラフ上で比較可能だ。
これにより、個々の工程が「いつまでに完了する計画だったのか」だけでなく、プロジェクト全体が「その時点でどこまで進んでいる計画だったのか」まで、同じ基準で確認できる。
また、工程表で選択した「ベースライン」はS-Curveにも引き継がれるため、画面を切り替えるたびに比較基準を設定し直す必要がなくなる。
今後は、「ベースライン」に対する工程の遅れをより直感的に把握できるハイライト表示や、基準となる計画との差分を日数で表示する機能など、さらなる機能拡充を検討しているとのことだ。
加えて、「ベースライン」を基準にした遅延の把握や通知、AIを活用した遅延要因の分析なども視野に入れているとしている。

