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KDDI、複数ベンダーの組み合わせ可能な「オープンルーター」の商用化を開始

KDDI株式会社は、インターネットを接続するバックボーンネットワークにおいて、ハードウエア・ソフトウエアともに複数ベンダーの組み合わせが可能な「オープンルーター」の商用運用を開始した。

「オープンルーター」は、装置のハードウエアとソフトウエアを分離し、異なるベンダー間のハードウエアとソフトウエアの組み合わせを可能とする装置「ホワイトボックス化」によりオープン化している。(トップ画参照)

オープン化することにより、KDDIが必要とする機能に合わせた最小限の構成として、Broadcom, Inc.製の大容量汎用ハードウエアチップ1枚での構成が可能となった。

これにより、従来のルーターと比較して約50%の低消費電力化と、約40%の小型化を実現している。

また、ホワイトボックス化によりインタフェース仕様をオープン化しているため、それぞれの領域において同じハードウエアを使用することができる。これにより、各領域の予備品の共通化が可能となる。

KDDI、複数ベンダーの組み合わせ可能な「オープンルーター」の商用化を開始
ハードウエア共通化による従来ルーターと「オープンルーター」の比較

なお、この「オープンルーター」は、通信機器のオープン化に取り組む国際的な非営利団体「Telecom Infra Project(以下、TIP)」で認定されている。

そして、この「オープンルーター」を、通信事業者の商用ネットワークに耐えうることを確認したうえで、KDDIの商用バックボーンネットワークのインターネットゲートウェイピアリング用として、2022年3月より商用導入を開始した。

今後KDDIは、「オープンルーター」の導入を拡大し、バックボーンネットワークのオープン化を目指すとしている。

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