ラスベガスで開催されたCES2019レポートの第24弾はIoTNEWS生活環境創造室室長の吉田氏による論考だ。
前回の論考で、魅力的なものが点在していたということを述べた。
こういったことを加味して展開しているのがGoogleとAmazonだったとえいる。
SDKやスキルを公開し、誰もが対応デバイスを作ることが可能だ。
今回Googleは他社ブースとの連携を強化し、昨年以上に存在感を示していた。スマートスピーカー連携に大きな進化は見られないものの、Google Assistant連携、Alexa連携とも着実に進み始めている。SamsungはBixby、LGはThinQという独自のコネクテッドプラットフォームを提供しているが、各ハードは自社のプラットフォームと並列でGoogle Assistant、Alexaとの連携にも対応している。
モノやコンテンツが入手できることからAlexaが一歩リードしているようにも見えた。
またSamsung、LG、Sony、VisioのスマートテレビがiTunesやAirPlayなどのサービスに対応したことも注目すべきポイントである。
AppleはCESには出展しないが、スマートフォン連携やスマートフォン向けサービスが中心だったころはAppleのイベントかと見間違う時期もあった。今回Appleはハードではなくプラットフォームとして再び存在感を示していた。
昨年のIntelのキーノートは広く様々な領域に影響を与えるプラットフォーム力をアピールするものだったように、チップセットベンダーの影響力はますます高まっている。
ただし、処理能力の向上など今までの評価指標の数値が向上する進化よりも、必要とされる技術を簡単に処理できる、安価に対応できる、不要なものを排除し最適化する、といった需要が顕在化し始めている。
NVIDIAがAI領域に力を入れているように、今回キーノートで登壇したAMDはゲームとエンターテイメントに特化した進化をしていることも、そのトレンドを表している。
ハードウェアも、チップセットも、コンテンツプラットフォームも、ユーザーインターフェースも、全てが相互でバランスしていなくては成立しない。
例えば、見たいコンテンツが決まっている場合はそのコンテンツを探し出しインターフェースが優れているものが評価され、自然と使うようになるだろう。その時にAmazon Prime VideoとAlexaのコンビはとても強烈な存在になるかもしれない。
そこに対応していないTVは購買の選択肢から外れてしまう。
一方、テレビというハードには様々なユーザーインターフェースが存在しているため、ユーザーの本当にニーズをいろんなシーンから得ることができる。
コンテンツプラットフォームの主導権は握れなくても、テレビの前のリアルライフに対する新サービスはメーカーの独壇場になる可能性もある。各プレイヤーが相互乗り入れを推進し、データのやり取りがどのような形で利用者にフィードバックされるのか、次の注目が集まる領域だ。

