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大和ハウス工業他3社、「AI電力見える化システム」などを活用した賃貸住宅でのデマンドレスポンスの実証実験を開始

大和ハウス工業株式会社は、IoTを活用したZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)賃貸住宅商品の開発に向けて、大和リビング株式会社や株式会社エナジーゲートウェイ、インフォメティス株式会社と共同で、賃貸住宅の一部入居者を対象とした、デマンドレスポンス(※)による節電の実証実験を、3月17日より開始する。

この実証実験では、大和リビングが管理する賃貸住宅のうち、約25,000世帯に対して、電力ひっ迫時の前日または当日に節電を依頼し、消費電力の削減効果や入居者の節電への参加率などを検証する。節電に協力した入居者には、抽選で100名に1,000円分のギフト券を提供することで参加を促すとしている。

入居者は、「IoT D-room」が提供するアプリ内の「AI電力見える化システム」を通じて、電力使用量だけでなく、家電機器の利用状況を確認することができる。

「AI電力見える化システム」や「D-roomでんき」の利用量などから、電力ひっ迫時における入居者の省エネ実施件数や使用電力削減量を確認し、節電協力による消費電力の削減効果を測定する。

大和ハウス工業他3社、「AI電力見える化システム」などを活用した賃貸住宅でのデマンドレスポンスの実証実験を開始
実証実験の概念図

今後大和ハウス工業は、今回の実証実験の結果をもとに、「IoT D-room」を発展させて「IoT×ZEH-M」の賃貸住宅商品を開発する方針だとしている。開発する賃貸住宅商品では、電力ひっ迫時にエアコンを遠隔で自動制御するなど、ハードとソフトの両面で省エネ提案を検討しているという。

※デマンドレスポンス: 消費者が電力の需要量を変動させて電力の需給バランスを一致させること。

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