日本ではいまひとつ立ち上がらないスマートホームだが。北米ではiControl社が大手ケーブルテレビ会社に買収されてXfinity homeとなるなど動きが激しくなってきている。
展示場としてもスマートホームのエリアが少し広くなっていて、人だかりのできているブースも増えてきている状態だ。
Amazon Alexaや、Google Assistantなどの音声エージェントサービスとの連携
スマートホームのソリューション全体としては、相変わらず、「なんでも繋がります」「いろんな通信規約に対応してます」という流れであったが、昨年の北米における自然言語処理ブームを受けてか、「Amazon Alexa(Amazon Echoで使われている音声認識エージェント)」や「Google Assistant(同じくGoogle Homeで使われているエージェント)」に対応しています。という表記のデバイスが多かった。
この流れは、拙書「2時間でわかる。図解IoTビジネス入門」でも、書いた通りホームエージェントの覇権争いが始まっていると見るべきだ。
つまり、単にスマートホームのガジェットが家ナカにあったところで、できること自体にそれほど新鮮味がないと大して嬉しいと感じられないが、実際Amazon Echoを使ってみるとわかることだが音声で制御できるというのはとても心地が良い。
セキュリテイ押しをスタート地点に
北米におけるスマートホームは、セキュリティ対策がスタート地点であるということも色濃くでていた。セキュリティに対するニーズが日本は薄いと言われているが、実際は女性の一人暮らしで家のナカに人が侵入していないかを帰宅前に確認するなどといったニーズもでてきている。
実際、展示場でも一番展示が多かったのは、セキュリティカメラやドアフォンのビデオモニターの類だった。
「照明」にこだわったサービス
sengledというLED照明に様々な機能を付加して販売している企業がある。BluetoothやWifiスピーカーシステムにしたり、セキュリティ様にHDカメラをつけ侵入者の動きを捉えたり、するような照明を作っている。
照明はつねに電気が通っているので、IoTでありがちな電気をどこから取ればよいか?問題がそもそも存在しないため、現状でもSONYなどもシーリングライトに赤外線通信機能やスピーカー、マイクを備えることで家電をコントロールするような製品をすでにリリースしている。
照明の多様化はスマートホームの肝になるかもしれない。
一歩進む、Whirlpoolのスマート家電
Amazon Dash Replnishment Serviceをいち早く取り入れたことでも知られる米国の家電メーカー、Whirlpoolだが、全体的にスマート家電かくあるべしというところをきれいに追いかけている印象だった。
Amazon Dash Replenishmentに対応したこの洗濯機は、洗剤が無くなりかけると自動的にAmazonに発注処理をする。
サーモスタットのnestと連携したオーブンは、冷凍食品のバーコードを読み取ることで最適な調理を自動的に行ってくれるというものだ。
スマートホームといっても、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、照明と様々あるが、これらをコントロールするエージェントとしてのAlexaや、つながることで面倒なことがどんどんなくなっていったり、思いもよらない付加価値が付いたりしていくところが面白いところだ。
よく言われることとして、いくら便利でも正直壊れも指定なのに全部買い換えられないよ。という話もあるが、様々な買い換えのタイミングでよくできた家電を買うと、その利便性にやみつきになっていくものだ。
面倒なことをしたくないというのは本質的な欲求なので、ある時気付いたら全部スマート家電に変わって、生活そのものも変わっていたという状態になるのだ。

