IoT NEWS

グラモ、スマートスピーカーと連携、IoTスマートホーム自動制御システムを開発

株式会社グラモは、スマートスピーカーと連携し、住宅を自動でコントロールするための次世代IoTスマートホーム自動制御システムである「スマートコーディネーションシステム」を開発したと発表した。

また、それを操作する「iRemoconSmartHome」アプリと対応ハードウェア「iRemocon Z+ Wi-Fi」および対応センサー群である「iRemoSensor」をBtoB向けに本日12月12日より提供開始した。

「iRemocon Z+ Wi-Fi」は既にグラモがBtoB向けに提供している「iRemocon Z Wi-Fi」の後継機種に当たり、赤外線やECHONET Liteによる家電制御機能に加え、温度・湿度・明るさセンサー機能を内蔵したホームゲートウェイ機器だ。

今回、「iRemocon Z+ Wi-Fi」では「iRemocon Z Wi-Fi」の機能に加え、グラモ独自の「スマートコーディネーションシステム」を搭載することで、スマートスピーカーを始め、グラモが展開するスマートロック「Glamo Smart Lock」やHEMS機器「iRemoUnit CT」、センサー群「iRemoSensor」等を密接に連携することが可能になるという。

スマートコーディネーションシステム

「スマートコーディネーションシステム」は、スマートスピーカー、温度、湿度、照度、時刻、人感、ドア開閉、GPS、解錠、施錠、電力情報などの様々な入力情報に対して、家電や住宅設備機器、スマートロック、ブザーやプッシュ通知等の実行機能を自由に組み合わせることが可能なシステムだ。

以下の点で、一般的なシステムとは異なった特徴を持っているのだという。

  1. iRemocon内とクラウドに判定ロジックが存在するハイブリッド方式のためネットワークに依存せずに実行可能・高速レスポンス
  2. スマートロックやHEMSも含めて全てグラモ製品で実現しているため、1つのアプリで完結し、設定の難易度が低く、全ての機能において強固に連携可能
  3. 瞬間的な条件マッチングだけでなく、一定時間条件が継続した場合にマッチングさせるなど自由度の高い設定が可能
    • 快適:温度が27℃になったら(温湿度センサー)エアコンをつける
    • 防犯:留守中に動きを検知したら(人感センサー)ブザーを鳴らしてスマホに通知し、照明をつける
    • 時短:朝7時になったら(タイマー)エアコンとテレビを付けてニュースチャンネルに合わせる
    • お年寄りの見守り:夜の時間帯に照度が5lx以下が1時間続いたら(時刻、照度センサー)スマホにプッシュ通知する
    • 故障検知:太陽光発電電力が3日以上1kwh以下だったら(電力)スマホにプッシュ通知する
    • 子供の見守り:1時間以上テレビがついていたらブザーを鳴らしてスマホに通知

iRemoconSmartHomeアプリ

iRemocon Z+ や「Glamo Smart Lock」「iRemoUnit CT」「iRemoSensor」等のグラモの全ての製品群を操作できるアプリケーション。「スマートコーディネーションシステム」の設定も同アプリから行うことができる。対応OSは、iOS 9.0~10.3.3 / Android 4.4~だ(2017年12月7日現在)。

スマートスピーカーと連携、IoTスマートホーム自動制御システムを開発、グラモ
温度センサーと家電の操作画面

iRemoSensor

「スマートコーディネーションシステム」との連携も可能なグラモ提供のセンサー。エナジーハーベスト技術により自己発電を行うことで電池交換は不要。現時点では以下の3種類が提供され、今後更にラインナップを増やしていくという。なお、顧客の要望によりセンサーをカスタマイズで追加可能だ。

開閉センサー:ドアや窓の開閉を感知するセンサー

Glamo Smart Lock(既存製品)

簡易交換型の一般的なスマートロック製品とは異なり、大規模運用にも耐えうるシリンダー交換型の強靭なスマートロック製品だという。「スマートコーディネーションシステム」と連携。

iRemoUnit CT(既存製品)

家庭の分電盤に設置することで、家の中や外から家全体の消費電力、太陽光発電の発電電力、電池の状況、個別の部屋や機器の消費電力の計測および料金の見える化を実現するHEMS機器。「スマートコーディネーションシステム」と連携することで、自宅の電力の状況に応じて家電の制御や故障検知、使いすぎ警告などに活用できる。

【関連リンク】
グラモ(Glamo)

モバイルバージョンを終了