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KDDI・京セラグループら、長野県小谷村でSigfoxを活用した「生活支援情報連携システム」の実証実験

小谷村役場とKDDI株式会社、京セラグループのKCCSモバイルエンジニアリング株式会社(以下、KCME)は、IoTを活用して各種情報を収集し、住民の健康状態や相談事を役場や医療・福祉関係者で共有可能な「生活支援情報連携システム」を構築し、本年1月下旬より実証事業を開始する(2018年3月23日まで)。

小谷村の人口は、1980年の5,165人から2010年には約4割減の3,221人に減少している。同実証事業は、小谷村の今後の「人口減少社会」に向け、在宅医療/介護、健康増進、生活相談の分野で、「全世代の暮らしやすさ」に寄与し、人口減少問題を克服することを目的としている。

同システムは、小谷村役場の受託事業者に選定されたKDDIが、KCME、株式会社日立製作所、株式会社日立ソリューションズ 、オムロン ヘルスケア株式会社とともに、構築・運用するものだ。

IoTを活用して新たなデータを収集するとともに、これまで分散していた健康や介護に関する情報を一つの基盤に集約・連携。これにより役場や医療・福祉関係者は、住民の最新の健康状態や介護に関する状態を確認できるため、在宅医療・介護に寄与すると考えられる。

加えて、住民が自宅で利用する血圧計の測定データも、モバイルネットワークを通じてアップロードされるため、生産年齢世代の健康増進にも貢献が期待されるシステムとなっている。

また、IoT向け通信技術LPWAの1つであるSigfoxを利用する押しボタンデバイスによって、あらゆる世代の相談や意見を集約する「よろず相談システム」も構築。

住民は、相談や要望があればボタンを押すだけで、役場から電話連絡を受けることができ、内容に応じて適切な担当者へ相談することができるという。

導入される各ソリューションは以下の通りだ。

  1. よろず相談システム(押しボタンデバイス):

    KDDI・京セラグループら、長野県小谷村でSigfoxを活用した「生活支援情報連携システム」の実証実験

    Sigfoxを活用した押しボタンデバイスによって、気軽に日常生活での要望や相談ができる「よろず相談システム」を構築し、それらのデータを情報連携基盤に収集・蓄積。

  2. 情報共有ノート:

    役場、医療関係者、福祉関係者といった、村内外での他職種間で最新の情報共有を実現。

  3. 健康管理システム(血圧計):

    住民からの血圧情報の提供を容易に。役場・医療関係者は、高血圧未治療者へ、データに基づきより的確な保健指導を推進する。

また、各社の役割は以下の通りだ。

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長野県小谷村

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