株式会社電通デジタルは、企業の業務システム活用に伴う従業員体験の向上を支援するサービス「Employee eXperience ReDesignプログラム」の提供を開始した。
「Employee eXperience ReDesignプログラム」は、企業の業務システム活用における課題導出から従業員体験およびUIのデザイン、従業員への理解浸透までを統合支援するサービスだ。
現場でのフィールドワークを行い、現状の業務プロセスとその周辺環境を把握し、業務の流れや利用者、利用シーンなどの観点から、業務のパターンを整理する。そして、そのパターン別に課題を構造化して、対処すべき課題を特定する。
また、従業員の心理や業務に即したシステムとするべく、現場での観察やインタビューにより、利用状況や作業を把握する手法である「Contextual Inquiry」や、顧客体験と従業員の業務を併せて整理する方法論「サービスブループリント」、ビジネスプロセスをモデリングするための標準的な記法「Business Process Management Network」などのアプローチを用いて、従業員視点で体験を理解する。
業務課題を把握したら、その課題を解決するシステムの価値やコンセプト、機能、コンテンツを明確化し、それらを体現する理想シナリオを設計する。そのうえで、業務システム活用によるKGI・KPIを策定し、一連の業務フローを設計する。
さらに、行動科学を活用し、従業員が現場レベルで効果を実感できる中間KPIにまでブレイクダウンすることで、その効果を可視化する。
そして、設計した業務フローをもとに、システムの画面構造を設計し、プロトタイプを作成する。その後、ユーザ検証で改善を重ねた上で実用を開始する。
加えて、システムの利活用を促進していくためのロードマップを策定し、システムの浸透を促す各種施策を企画、実施す流とともに、その後のモニタリングを通して分析を行い、改善に繋げるというものだ。
その他にも、導入システムの背景にある事業やDXにおける戦略を社員に理解してもらうべく、経営からの変革メッセージングやエバンジェリストの設置などのエンゲージメント施策のほか、従来の思考や行動慣習の修正を図るリフレーミング施策を展開するのだという。
なお、企業の具体的なニーズに応じた個別サポートにも対応するとのことだ。
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