IoT NEWS

ポルテロ、スマートゲート制御システム「ポルテロサービス」の実証実験を開始

1年以上続くコロナ禍を背景に、密を避けるサービス利用のニーズが拡大している。また、非接触でサービスが利用できる仕組みが注目を集めている。例えば、キャンピングカー市場やオートキャンプ参加人口は年々拡大しており、新たな周遊型観光や車中泊によるキャンピングカーライフなどの多様なレジャースタイルが生まれている。

一方で、オーナーが所有しているロケーションや設備を非接触で時間貸しするためには、相応の設備投資が必要になる。また、利用者を獲得しサービスを利用する仕組みを構築するためにも、同様に初期コストがかかってしまう。

IoT技術によるスマートゲート制御デバイスを提供する合同会社ポルテロは、開発を重ねてきたポルテロサービスの提供システムおよび量産試作の完了を受けて、8月より実証実験を開始することを発表した。

ポルテロサービスとは、ロケーションや資産・設備のオーナーの時間貸しニーズと、利用者のサービス利用ニーズをマッチングするプラットフォームである。スマートゲート制御システムを実装したポルテロスイッチと、予約・認証および料金決済を行う専用アプリケーションから構成される。

ポルテロスイッチは、常時インターネット通信が不要なスタンドアロン機器で、専用アプリがインストールされたスマホからの認証信号を受信することによりスマートゲートが解錠される。常時通信が不要のため、初期投資が抑えられ、且つ管理者不要の非対面・非接触で無人オペレーションの実現にもつながるIoTデバイスだ。

専用アプリには、利用者向けの予約・決済サービスが用意されており、容易に利用可能なキャンピングカー用駐車場や電源コンセントなどを検索し予約することができ、事前決済により利用承諾を獲得できる。ポルテロサービスを利用することにより、駐車場や電源設備のオーナーに新しい事業機会を提供するとともに、予約・認証・決済アプリケーションによって利用者ニーズとのマッチングを行うことができるとのこと。

ポルテロ、スマートゲート制御システム「ポルテロサービス」の実証実験を開始
ビジネスサービス
ポルテロは今後、同実証実験を8月から10月まで実施し、長期動作の検証、不具合対応のノウハウ蓄積を行う。その後、実証実験を踏まえ、2021年中に本格販売開始を目指す。そして、拡大しているキャンピングカー用駐車場・電源供給サービスの事業者向けのシステムとして市場開発を進めた後に、様々な用途展開を計画しているという。

なお、ポルテロは同サービスのプロバイダーとして、ロケーションオーナーにアプリの登録・利用許可を行い、販売と製造はパートナー企業との連携により事業運営を行う。ポルテロスイッチは、製造パートナーであるFinGo株式会社への製造委託を想定しており、量産に向けた準備を協働で行っている。

モバイルバージョンを終了