製造業や公共インフラなどでは、機械設備の故障や不備への対策として、点検作業における「音」の確認は重要であるが、まれにしか発生しないわずかな異常音を聞き分けるには、長年の経験と勘が必要で、ノウハウ化が難しいことによる後継者不足が課題だという。
そうした中、NTTテクノクロス株式会社は、機械設備の異常音を検知し、故障や不備への早期対策を可能にする製品を2022年4月1日から販売することを発表した。
今回発表された製品には、NTT研究所の異常音検知技術が搭載されており、機械設備が正常に稼働している音を機械学習する。この正常な音を基準にし、異常な音との乖離を数値化。この数値(異常度スコア)が大きくなった場合に、操作端末のディスプレイにアラートを表示する。
正常な音を基準にするため、異常な音のパターンをAIに学習させる必要がなく、想定外の異常音などにも柔軟に対応し、検知することができる。また、わずかな異常音もAIが検知し、故障や不備への早期対策を可能にする。
AIの学習にかかる時間は機械設備稼働音の収録を含め約半日で、利用するマイクは対象の機械設備に非接触で設置する。搭載される機能は収音・機械学習・検知だ。
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