花王株式会社は、株式会社京都製作所、B&R株式会社と協働して、効率的な少量多品種生産が可能なダイナミックセル生産システムを開発し、花王グループの化粧品グローバル供給拠点である神奈川県の小田原工場に導入した。
ダイナミックセル生産システムは、フローティングリニア搬送技術とロボット技術により、製品一つひとつを個別に搬送・加工できるため、工程や加工時間が異なる製品を、同時に一つのラインに投入して生産することが可能だ。
また、自動化技術による最小人員での運転と生産品種の切り替えにより、必要な時に必要な量だけつくることができる。
今回小田原工場に導入された設備は、1名で2品種の製品を同時に生産することが可能だ。運転できるため人員を確保しやすく、交替運転による24時間生産時の能力は、既存設備の8時間生産時と比較して約9倍だと想定されており、生産品種の切り替えに要する時間は約6割削減できると見込まれている。
今後は、少量多品種製品の多い化粧品の生産に向けて、2023年内にテスト運転を完了し、2024年の初めから段階的に稼働を開始する予定だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。