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オムロン、台湾テックマン社と次世代の協調ロボットを共同開発

オムロン、台湾テックマン社と次世代の協調ロボットを共同開発

オムロン株式会社は、モノづくりの現場で人と一緒に作業するアーム型協調ロボットを提供する台湾のテックマン・ロボット社と、協調ロボットの分野で戦略的提携を締結した。

今回の提携により、オムロンは2018年度下期をめどに、テックマン製のアーム型協調ロボット「TMシリーズ」を、両社ブランドとしてオムロンのグローバルな販売網を通じて顧客に提供する。

また、オムロンとテックマンは、オムロンの各種ファクトリーオートメーション(FA)機器との親和性を高めた次世代型の協調ロボットを共同開発し、人と機械が協調する、革新的なモノづくり現場の実現に取り組むとした。

近年、世界各国のモノづくり現場では、人手不足が深刻化する一方、顧客の多様化するニーズに応じて多品種少量生産や製品ライフルサイクルの短命化が進み、生産品目の変更や需要変動に合わせた生産ラインの柔軟なレイアウト変更や立ち上げが求められている。

このような「フレキシブルなモノづくり」を実現するために重要な役割を担うのが、人と同じ空間で安全に作業を行える協調ロボットだと期待されている。

オムロンは、従来の「TMシリーズ」の販売に加えて、オムロン製の自動搬送モバイルロボット「LDシリーズ」との接続性が高く、簡単に組み合わせて使用できる、「モバイル対応モデル」(TM5M、TM12M、TM14M)を発売する。

モバイルロボットは、人や障害物を自動で回避し、モノを搬送する自走型協調ロボットとして、世界中の工場や物流施設内において、人と空間を共有しながら安全に搬送作業を行う。

ユーザーは、モバイルロボットにTMシリーズ「モバイル対応モデル」を搭載することで、モノの搬送に加え、持ち上げてトレイに載せ替える「ピック・アンド・プレース」など、搬送前後の作業を担当させることができるという。

オムロンは、“人とロボットの新たな協調”を実現していくうえで、テックマンのロボットには次のような特長があるとしている。

なお、テックマンのアーム型協調ロボットは「TM5(可搬重量4~6kg)」と「TM12/TM14(可搬重量12~14kg)」の2つのシリーズで構成されている。

すべてのロボットは6自由度を持ち、リーチ長は700mmから1300mmにわたる。ロボットの繰り返し精度はTM5シリーズが±0.05mm、TM12/TM14シリーズが±0.1mmだ。

【関連リンク】
オムロン(OMRON)
テックマン・ロボット(Techman Robot)

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