古野電気株式会社は、2023年11月19日に大阪のあべのハルカスで開催された「ステアクライミング(階段マラソン)」にて、非常階段を駆け上がるエリート選手のバイタル情報をリアルタイムで公開したことを発表した。
今回のイベントでは、古野電気の、無線通信環境を簡易に構築することができるウェーブガイドLANを用いて、通信環境が整わない非常階段にバイタルセンサを簡易装備し、選手の動向やラップタイム、さらにはストレスレベルをリアルタイムで公開する仕組みを開発、技術協力した。また、取得した情報を基にしたグラフ化した結果も報告した。
これまでの大会では定点カメラが主だったが、今回のシステム導入により、全選手の動向の可視化が可能となった。
今回のイベントは、昨年ドバイでスタートした世界選手権大会を日本に初めて誘致したもので、古野電気の技術により、現地でのパブリックビューイングやライブ配信が可能となった。
これにより、多くの人々が階段内でのレースの模様を楽しむことができたとしている。また、走行中の選手のバイタルデータや位置情報を一度に観る仕組みも開発され、これが日常の階段利用の動機付けになることが期待されている。
また、この仕組みの活用は、スポーツイベントだけでなく、都市部の高層ビルでの階段活用や、学校での生徒の健康管理など、様々な場面での活用が期待されている。
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