サイトアイコン IoTNEWS

ラトックシステム、もろみの品温管理を支援する「酒造品温モニタリングシステム」を開発

ラトックシステム、もろみの品温管理を支援する「酒造品温モニタリングシステム」を開発

ラトックシステム株式会社は「酒造品温モニタリングシステム」を開発し、2017年5月中旬に提供を開始する。同システムは、酒造の酒母・もろみ工程における「品温管理」を支援。自動計測により現場の負担を軽減し、高頻度・高精度の品温データを収集することでもろみの状態を昼夜問わず見守れる、酒造現場のためのソリューションだ。

同システムは、もろみの状況を品温できめ細かく見守る、酒造業界向け品温モニタリングシステム。タンクごとにセンサーを取り付け、1時間ごとに品温と室温を自動計測する。別室にあるパソコンへは無線(Sub-GHz)でデータを送り、計測結果をグラフで表示。あわせて日本酒度、アルコールなどを入力することにより、BMD曲線やA-B直線で進行状況を確認しながら総合的に品温の管理をおこなう。パソコンで品温を監視し、指定した品温の範囲を超えるとAWSクラウド経由でスマホにメールやプッシュ通知をおこなう機能も備えている。

「酒造品温モニタリングシステム」の販売および設置・サポートについては、酒類メーカー向け製造・販売システムの株式会社ハートコンピューターがおこなう。

清酒の酒母造りやもろみ造りの工程においては、刻々と変化する状況を分析してどう対処するかが、酒質を決める重要な要素となっている。その状況変化の指標となるのが「品温」。杜氏や熟練の蔵人は品温の変化を見て、経験による判断をおこない発酵の進行をコントロールしている。人手による品温計測では1日2回程度が一般的で、毎日定刻に欠かさず各タンクを回って品温の計測と記録が必要。また、品温を把握できない定刻以外や夜中などは、状況の変化に気づけないという課題もあった。

「酒造品温モニタリングシステム」は、この品温管理をIoT技術で支援するソリューション。品温の計測や記録を自動化することで現場の負荷を軽減、PT100温度センサーにより±0.3℃の高精度計測を可能とした。同システムを使用すると、蔵にいなくても継続して1時間ごとの品温を監視できるようになる。クラウドの活用により、設定温度の範囲を超えたときはスマホへの通知も可能となり、迅速な対応がおこなえる。

また、IT化により現場の負荷を軽減、見える化により酒質と量の向上がはかれるという。特長は以下の通り。

価格は以下の通り。
【基本構成】

名称 型番 購入価格(税別)
Sub-GHz PT100品温センサー(ケーブル長3m) REX-SGPTS1-3 50,000円
Sub-GHz USBアダプター REX-USBSG1 15,000円
品温モニタリングアプリ「もろみ日誌」 REX-SAKE1 1ID 7,000円/月
(契約は2年単位)

【オプション】

名称 型番 購入価格(税別)
Sub-GHz PT100品温センサー(ケーブル長5m) REX-SGPTS1-5 60,000円
Sub-GHz センサーBOX REX-SGBOX1 30,000円
PT100センサープローブ(ケーブル長3m) RCL-PTS1-3 30,000円
PT100センサープローブ(ケーブル長5m) RCL-PTS1-5 40,000円

※PT100センサーのケーブル長には、プローブ部を含む。
※導入設置に関する費用は別途必要。

【関連リンク】
ラトックシステム(RATOC Systems)酒造品温モニタリングシステム
ハートコンピューター(Heart Computer)

モバイルバージョンを終了