ECプラットフォームを展開するW2は3月22日、メガネの田中チェーンが運営するECサイト「メガネの田中」で、同社のOMO(オンラインとオフラインの融合)・オムニチャネル対応型の総合ECプラットフォーム(PF)「W2 Unified」を導入したと発表した。
メガネの田中チェーンでは、売り上げ規模の増加などによるキャパシティ拡大に伴うECのデータ量が大きくなったことや、チャネルごとの会員情報管理、EC事業拡大に伴う出荷業務に負荷の拡大に課題を抱えており、今回、ECサイトのリニューアルで、W2のPFを採用した。
導入によって、ECサイト、店舗、サブスクの各サービスの会員情報を統合。ECサイトと店舗をシームレスにつなぐことで、顧客とメガネの田中チェーンの利便性が高まり、それぞれのサービスを認知機会を増やした。また、店舗やサブスクで会員登録をした顧客が、新たな会員登録の必要なくECサイトで買い物できるようにした。
店頭で会員登録をする際にも簡単な操作で登録を完了させることで、案内時の接客も改善。会員情報を一元管理することで、会員情報を活用したさらなるOMO施策を企画・実行・分析できる土台も構築した。
加えて、メガネとコンタクトレンズなど、異なる商材をトータルで提案サポートする体制が整ったため、メガネを購入した顧客にサングラスやコンタクトを一緒に購入もらうクロスセル施策が可能になった。
メガネの田中チェーンでは、メーカーの倉庫、同社の本体の倉庫から発送する商品がそれぞれあり、以前まではメーカーの倉庫から本体の倉庫に商品を送り、顧客に商品を配送すしていた。そのため、商品を届けるまでのリードタイムが長くなり、出荷時の業務フローも複雑になっていた。
しかし、PFを利用し、商品単位で配送振り分け区分を設定することで、メガネの田中チェーンとメーカーで、それぞれの倉庫にある商品が同時に購入された場合でも、一注文に対し、複数倉庫から発送することが可能になった。その結果、出荷時の業務フロー改善や配送コストの削減、商品を届けるリードタイムの短縮につながった。さらに、それまで全注文を1件ずつ手動で確認していたフローの5割程度を半自動で流すことが可能になった。
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