NTT AI-CIXとRetail AI、製・配・販のプロセスをAIとデジタルツイン技術で全体最適化するべくDX新会社を設立

株式会社NTT AI-CIXと株式会社Retail AIは共同で、株式会社Retail-CIXを新たに設立し、流通サプライチェーンにおける新たな事業を開始すると発表した。

まずは、POSデータを活用した需要予測と、業務プロセス間の連鎖型AIエージェントを用いたサプライチェーン最適化サービスの事業展開を進める計画だ。

なお、この取り組みは、NTT株式会社とトライアルホールディングス株式会社(以下、トライアルHD)との連携協定により進められているSCM(サプライチェーンマネジメント)改革の成果を基盤としており、製・配・販において見えづらかった需要・発注・在庫・棚割・物流・店舗作業といった一連のプロセスを、AIとデジタルツイン技術を用いて可視化・全体最適化する仕組みとなっている。

トライアルHDとの取組みでは、店舗作業コストの削減や店舗在庫の圧縮、発注の波動緩和による物流の平準化と効率化、発注精度向上による欠品削減・廃棄削減といった成果が得られている。

さらに、この最適化効果は小売業だけでなく、卸売業やメーカと連携することにより、生産・出荷計画の合理化や製造現場の作業平準化と残業削減、返品率・廃棄率の大幅削減といった川上への波及効果も得られる見込みだ。

取り組みの概要

こうした成果をさらに広く展開するために、今回NTT AI-CIXとRetail AIは新たに合弁会社を設立した形だ。

そして、小売業に向けた自動発注や棚割最適化、卸売業に向けた小売業と連携した需要予測による在庫最適化コントロール、メーカに向けた小売業と連携した生産・出荷計画最適化などを支援するサービスを提供する予定だ。

これらの機能を支える中核技術の一つが、DTC-SCM(デジタルツインコンピューティングによるサプライチェーンマネジメント)と呼ばれる「連鎖型AIエージェント」による最適化エンジンだ。

今後は、複数の製・配・販企業との連携を予定しており、既存の業界慣習による構造的な課題を連鎖型AIエージェントを用いて解決するサービス創出と導入拡大を目指すとしている。

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