新型コロナウイルス感染症の拡大によりネット通販の市場規模は急伸、各家庭への宅配量も増加している。一方で、人口が減少する少子高齢化の日本、特に中山間地域では「ラストワンマイル問題」が顕在化、大きな課題となりつつある。物流を担う労働人口の減少や、空き家の増加により配送拠点から各家庭への配送が非効率となり、配達料金の値上げや再配達の中止といった物流サービス低下が危惧されている。
Yper株式会社は、2021年10月25日~10月29日の期間、新規事業として自社開発する自律走行型配送ロボット「LOMBY」による「中山間地域での新たなラストマイルインフラの構築」の実証実験を実施する。
LOMBYは、各種センサーの情報を統合して最適な配達ルートを自律走行する自動配送ロボット(AMR)(※)である。宅配物と生鮮品などの自動混載機能で、離れた複数地点に設置されたステーションにあるボックス間配送の完全自動化の実現を目指している。
今回の実証実験では、AMRとしての性能検証にとどまらず、中山間地域での物流の利便性を確保しながら、AMRを新たな買い物支援として運用するための収益モデルの検証も行う。実証実験フィールドは、北広島町の役場本庁、および株式会社コムズ運営のショッピングセンター「サンクス」周辺である。
※ AMR(autonomous mobile robot):自動配送ロボット。自律走行型協働ロボット/自律走行型搬送ロボットとも言われる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。