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ugo、東北電力の上越火力発電所の点検業務でアバターロボットの運用開始

業務DXロボット開発のugo(ユーゴー)は、BIPROGY(ビプロジー、旧日本ユニシス)と、東北電力の上越火力発電所(新潟県上越市)に、次世代型アバターロボット「ugo R」を納入し、点検業務での稼動を開始したと発表した。営業運転中の発電所内を定常点検で運用する。

運用に採用した「ugo R」は、2本のアームと移動機能を備え、遠隔操作とAI自動モードのハイブリッド制御ができる。今回、ロボットには外部機器を設置するためのオプションポールや、外部機器に給電を行うUSB PD(USBパワーデリバリー)ポートを追加することで、より高度な点検を実施できる仕様にカスタマイズした。

「ugo R」には専用のオプションポールを設置
「ugo R」には専用のオプションポールを設置

また、BIPROGYが、オプションポールに4KカメラやRFIDリーダーを搭載。4Kカメラと異常検出AIによる所内設備の異常判定や、RFIDリーダーを使って機器の情報を無人で取得する機能も盛り込んだ。

3社は2021年度から実証実験を行い、発電所でのロボット点検の有効性を継続的に検証してきた。その結果、実験で有効性が確認できたため、上越火力発電所の営業運転に合わせて、「ugo R」の定常稼働を開始することにしたという。今後は、上越火力発電所での運用を通して、システムをさらにに高度化し、東北電力の各発電所への展開を目指している。

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