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オリィ研究所、「分身ロボットカフェ」を体験型施設としてリニューアルオープン

株式会社オリィ研究所は、同社が運営する、外出困難な方々が分身ロボット「OriHime」を遠隔操作し接客するカフェ「分身ロボットカフェDAWN ver.β」を、2023年5月1日にリニューアルオープンした。

「分身ロボットカフェDAWN ver.β」は、2021年6月オープンした公開実験展だ。2年間で70人以上の外出困難な方々が「OriHime」を遠隔操作することで新たな働き方を開拓し、OriHimeでの働き方を導入する企業や自治体も増えてきたのだという。

今回のリニューアルでは、従来のカフェ機能に加え、食事をしない利用者も入場料を支払うことでコンテンツを体験することができる、体験型のサービスへと変更する。

具体的には、遠隔受付や料理の配膳、バーカウンター、テレバリスタの新サービスに加え、大学とも連携し、メタバース空間やロボットアームを使った接客を実施するなど、リモート接客や新しい働き方の実験を体験することができる。

また、OriHimeの性能向上によりカフェエリアの稼働エリアを拡大。これまでドリンクのみでの提供が、一部の料理もOriHimeが配膳する。

オリィ、「分身ロボットカフェ」が体験型施設としてリニューアルオープン
OriHimeが食事を配膳している様子

他にも、開発改良の速度を上げるため、1階にオリィ研究所の執務室を設けるなどのリニューアルが実施されている。

今後は、大学や企業とコラボを進め、体験型の実験を予定している。

例えば、壁面の180インチLEDモニターを使った接客の拡張や、新ロボットによるリモート料理の挑戦、川田テクノロジーズとカワダロボティクスが共同開発した「テレバリスタ」への新たな機能追加などを実施していくのだという。

川田テクノロジーズとカワダロボティクスが共同開発した「テレバリスタ」
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