カーネギーメロン大学と株式会社FingerVisionは、農林水産省中小企業イノベーション創出推進事業に採択され、FingerVisionの食品工場向け「多品種盛付ロボット」を、セル生産型のロボットシステムへとアップグレードする技術実証を実施する。
今回の技術実証では、コンベア式の生産ラインを使わずに、1人1人が多能工的に作業する「セル生産型」をターゲットにしたロボット開発を進める。
具体的には、お弁当生産における、容器供給、複数種類のおかずの盛付、全体の仕上がりの確認・検査、蓋閉め等の一連の流れを、1台のロボットが多能工として完了させられるロボットシステムを開発する。
特に難易度の高い「複数種類のおかずの盛付」タスクに関しては、これまでライン生産型を対象に開発・導入してきた「多品種盛付ロボット」を、技術実証のベース技術としながら開発を進めるとしている。
また、次のステップとして、オーダーに応じて生産する製品を作り分けたりカスタマイズしたりするオンデマンド型生産への展開や、セントラルキッチンではなく、売り場に近い場所で生産する分散型生産への展開も視野に入れているのだという。
さらには、上記のオンデマンド型生産や分散型生産を組み合わせることで、お弁当や惣菜の生産だけでなく、外食レストランやファストフード店舗、キッチンカーなどで、オーダーに応じてトッピングするロボットに発展させることも目指しながら、技術実証を進めるとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。