株式会社NTTドコモは、人が日常で利用するAI「パーソナルエージェント」と様々なロボットをつなぎ、人と同じ空間でロボットが安全かつ快適に動作するための「Physical AI連携基盤」を開発した。
同基盤は、パーソナルエージェントと様々なロボットをつなぐ連携技術、ロボットが行ってよい動作かを判断する制御技術、周囲の状況に合わせて動作を変更する配慮技術の3つの技術が特徴だ。
連携技術には、AIエージェント同士を連携するための標準的な通信プロトコル「A2A」を活用し、「権限制御」「動作履歴の追跡」「周囲状況に応じた振る舞い生成」をドコモが独自開発した。
利用者がパーソナルエージェントで指示を入力すると、同基盤の中核となるA2A Gatewayが、利用者の年齢などの属性情報と基盤に登録された利用場面ごとのルールを照合し、ロボットが実行してよい動作かを判定する。
許可されていない動作は実行前に停止し、許可された指示だけをロボットに送信する。属性情報は本基盤内で管理し、ロボットには動作の指示のみ送信する仕様だ。
また、「動作履歴の追跡」では、いつ、どの利用者の指示で、どの動作を実行したかを記録し、「周囲状況に応じた振る舞い生成」では、動作時にロボットの周囲の状況に応じて、人に不安や不快感を与えない動作を自動で生成し実行する。
さらに、パーソナルエージェントが保有する利用者の年齢などの属性情報をもとに、ロボットの動作可否を自動で判断し、動作を実行前に止める制御の機能と、周りの状況に合わせてロボットが人に不安や不快感を与えない動作を自動で生成し実行する「EQ(感情指数)」機能を有している。
これにより、パーソナルエージェントに指示を入力してからロボットが動作するまでを一貫で管理することができる。
将来的には、同基盤の導入により、ロボットが人や状況に応じて安全で快適な動作を自動でできるようになることが期待されている。
例えば、飲食店では、利用者がパーソナルエージェントを通じて商品を注文すると、同基盤が適切な配膳ロボットを選択してロボットを動作させる。
その際、未成年の利用者にはお酒を、アレルギーがある利用者にはその食品を配膳しないよう自動で判断し、配膳中に人が前に来た場合は人を避けて進むことが可能になるとのことだ。
ドコモは今後、同基盤の社内への展開や、ロボットメーカとの共同研究、様々な事業者との実証実験などを視野に入れ、実用性の検証を進めていくとしている。
なお、同基盤を用いたデモンストレーションを、2026年11月18日から開催する「NTT R&D FORUM 2026」で展示する予定だ。

