日本電気株式会社(以下、NEC)は、顔認証技術とソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、SSS)のAIチップを搭載したカメラ(以下、AIカメラ)を融合した、入退管理ソリューションを、2025年5月より販売を開始すると発表した。
このソリューションは、SSSのイメージセンサによるエッジAIセンシング技術と、NECの顔認証技術により、これまで設置場所の光環境を理由に導入が困難だった業種やシーンにおいても、プライバシーやセキュリティに配慮した形で導入することができる。
カメラ本体は手のひらサイズで、NECが開発した光環境の変化に強いAIモデルが搭載されている。このAIカメラとAIモデルを融合することで、窓がなく十分な照度を得にくい工場や倉庫、夜間に照度が変動する店舗、外光の影響を受けやすいテーマパークやスタジアムなど、従来、設置環境が原因で導入が難しかった施設でも導入できるようにしている。
また、状況に応じてリアルタイムで画質の最適化を実施し、カメラ内部で顔の特徴量抽出を行うことができるため、厳格な本人確認を実現しつつ、現場でのカメラごとの設定調整や運用管理の手間を軽減するという。
さらに、顔画像をクラウドに送信する必要がないため、個人情報の漏洩リスク低減によるセキュリティ強化と管理コストの抑制を実現する。
なお、この入退管理ソリューションは、今年の10月よりNECのセレスティン芝三井ビルディングにおいて先行利用が決定しているほか、SSSのグループ会社内での利用も検討されているとのことだ。
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