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ドコモなど、「モバイル空間統計」を活用した無料循環バスの実証実験を開始

ドコモなど、「モバイル空間統計」を活用した無料循環バスの実証実験を開始

株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)と株式会社イトーヨーカ堂、ユーズ株式会社は、人口分布を提供するドコモの「モバイル空間統計」を活用して、イトーヨーカ堂が運営するショッピングセンター「アリオ葛西」と周辺地域を結ぶ無料循環バスの実証実験を2020年9月4日~11月末まで運行する。加えて、8月5日より無料循環バスの会員募集を開始する。

モバイル空間統計は、ドコモの携帯電話ネットワークの運用データを利用して、エリアごとの人口分布や年代別構成などを把握することができる。これにより、アリオ葛西の周辺地域から、高齢者と子育て世代が多いエリアを把握する。

同実証実験では、周辺の生鮮食品を取り扱う店舗がないエリアのうち、高齢者と子育て世代が多いエリアを経由する循環ルートでバスを運行する。運行ダイヤは、モバイル空間統計により曜日や時間帯ごとにバス運行エリア内にいる人口の推移を推計し、適切な運行本数となるよう策定している。

モバイル空間統計と周辺の店舗情報を組み合わせることで、アリオ葛西周辺において買い物の利便性を向上させるためにバスを運行すべきエリアを発見し、該当エリアを通るバス運行ルートを決定した。現在、アリオ葛西と最寄り駅間しかバスが運行されておらず、駅やアリオ葛西より少し離れたエリアからのバスの利用は難しいことが判明した。そのため、新たなバス運行ルートを策定し、実際にバスを循環させることで買い物の利便性の向上を図る。

なお、同実証実験における各社の役割は以下の通り。

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