自治体では、老朽化が進んだガードレール等の沿道設備の点検・補修のコスト負担が予想されており、課題となっている。
そこで、広島県北広島町とNTTビジネスソリューションズ株式会社は、道路設備の点検業務の省コスト化を目的として、簡易カメラによる画像取得と画像認識AIによる設備点検に関する社会実験を開始する。
なお、この実験で用いる画像認識AIは、日本電信電話株式会社 アクセスサービスシステム研究所(以下、NTT AS研)が構築した技術であり、簡易カメラによる画像取得については、株式会社NTTフィールドテクノ(以下、NTTフィールドテクノ)が技術支援を実施する。
今回発表された社会実験では、広島県北広島町が管轄する町道を、簡易カメラを取り付けた車両が走行し、沿道の画像を取得する。その後、取得画像から画像認識AIを用いて、標識とガードレールの沿道設備および、当該設備の錆を自動検出し、設備点検を行う。
車両は広島県北広島町が町内巡回等に用いる公用車および、NTT西日本グループが所有する普通自動車を使用し、簡易カメラは市販のデジタルカメラを用いて沿道を動画で撮影する。
今後は、2022年8月末までに車両による画像取得を行い、9月末までに取得画像から画像認識AIによる設備と錆の自動検出の評価。10月末までに簡易カメラと画像認識AIによる点検業務DX化の有効性の評価を行うとしている。
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