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インテック、富山県魚津市のスマートシティデータ連携基盤を構築しリアルタイム遠隔監視の運用を支援

富山県魚津市(以下、魚津市)では、「スマートシティ」を重点項目としてまちづくりの施策に取り入れている。

株式会社インテックは、2022年7月に魚津市スマートシティ推進基盤構築業務を受託し、同社が開発した分野横断でデータの共有・活用が行えるデータ連携基盤「自治体向けIoTプラットフォーム」を活用したデータ連携基盤の構築とともに、データの活用方法についても提案していた。

そうした中、インテックは本日、「自治体向けIoTプラットフォーム」を活用した、魚津市のスマートシティデータ連携基盤(以下データ連携基盤)を構築し、運用支援を開始したことを発表した。

データ連携基盤では、IoTによるセンシング情報や、画像データ、国や自治体が保有するオープンデータ等を集約し、市民生活に密着した情報をダッシュボード上で可視化する。

魚津市は、データ連携基盤を活用し、2022年10月からごみ収集車の稼働状況可視化、2022年11月から河川水位監視、積雪監視、除雪車の稼働状況可視化を段階的に行う。

現時点では職員が利用しているが、将来的にはダッシュボードを市民にも公開する予定だ。

また、インテックは今後データ連携基盤の機能拡充を行い、魚津市はデータ連携基盤をコミュニティバスなどの交通分野や農業、子育て分野など、幅広いシーンでの活用について検討していくとしている。

魚津市のスマートシティデータ連携基盤の概要

ごみ収集車の稼働状況可視化

GPSセンサを搭載しているごみ収集車の位置を把握することができる。そのため、市民からの「ごみ収集車が今どこにいるのか」などの問い合わせに対して、即時回答が可能となる。(トップ画)

河川水位監視

インテック、富山県魚津市のスマートシティデータ連携基盤を構築しリアルタイム遠隔監視の運用を支援
河川水位グラフイメージ。関連するオープンデータ(降水量、浸水想定区域、避難所、公共施設位置)を選択して重ねて表示させることが可能。

市内の河川に水位センサを設置することで、ダッシュボードに水位変化をグラフ表示し、危険水位に達した際に自動で職員へアラートメールを発報することが可能。これにより、常時遠隔で監視することができる。

積雪監視、除雪車稼働状況可視化

左:積雪深センサとカメラを設置し画像を収集している。 右:カメラの画像イメージ

積雪深センサと固定カメラやトレイルカメラ(※)を設置し、道路の積雪量の把握、除雪車の稼働状況も遠隔で確認することができる。また、積雪状況や道路の消雪装置の稼働状況を常時監視できるため、優先すべき道路を把握し、除雪車の配置などを的確に行うことができる。

※:トレイルカメラ:電源不要(電池駆動)で活用できる、汎用的なモニタリングカメラ。撮影画像を定点観測としてサーバに伝送し、結果を解析することが可能。

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