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KDDI、水田の水管理省力化を目的としたスマート農業システムの実証事業を飛騨市と開始

KDDI、水田の水管理省力化を目的としたスマート農業システムの実証事業を飛騨市と開始

岐阜県飛騨市の農業は、他の地域と同様に農家の高齢化や担い手不足による、就農人口の減少という課題を抱えている。また、水田の水管理においては、細かな水管理、水管理の省力化が課題となっている。さらに昨今は大雨などの異常気象などもあり、水管理の省力化とデータの視認性の向上を望む声が増えている。

KDDI株式会社と飛騨市は、ICTを活用した飛騨市の地域活性化に関する協定を2019年2月21日に締結し、飛騨市の水田の水管理省力化を目的とした、スマート農業システムの実証事業を2019年4月より開始する。

同実証事業において、「水田センサー」と「自動水門装置」を導入し、水管理の省力化により作業負荷の軽減を図るとともに、生育のムラを解消して収穫量の向上および品質の安定化を図る取り組みを進めていく。

水田センサーは、セルラーLPWAの規格「LTE-M」に対応しており、水田に設置して水位・水温・地温を計測、1時間に1回クラウドにデータを送信する。農業従事者はスマートフォン等で情報を確認し、水位異常時は、メールにてアラートの受信が可能となることで、出穂前後の緻密な水管理を行う。自動水門装置とは、水門とコードをつないだ水位センサーが連動し、水位低下時に自動で水門を開けることにより、給水の動力を利用して水門の開閉作業を自動化する。

KDDIと飛騨市は、水管理の作業時間を約80%以上削減することを目指している。

また、同協定では、上記のICTを活用したスマート農業システム以外に、KDDIと飛騨市が保有する資源を有効に活用して以下の連携協定を締結した。

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